また1からこつこつと

最高はひとつじゃないと信じてまたがんばります。

Special Presentation Day 2017 まとめ #CDKSPD17

※この記事は CoderDojo アドベントカレンダー 24日目の記事でもあります。
adventar.org

12月23日に開催した CoderDojo Kashiwa Presents Special Presentation Day 2017 の様子をレポートします。今年もたくさんの作品が発表されました。
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↑個人的にお気に入りの一枚

Special Presentation Day とは?

CoderDojo Kashiwa が中心となって開催している、子どもたちのための作品発表会です。1年に1度、毎年12月末に開催しています。
coderdojo-kashiwa.com

2014年から初めたこのイベントですが、今年で4回目を迎えました。

柏市周辺のことを東葛地域といいますが、東葛地域にある5つのDojo(CoderDojo Kashiwa, Kashiwa-no-ha, Kashiwa-Shounan, Minami-Kashiwa, Nagareyama)に来ているNinjaたちが作った作品を発表します。
私たちは、ただ作品を作るだけでなく自分の言葉で発表することが大切だと考えています。日々のDojoでも会の最後に発表の時間を設けていますが、しっかりとした舞台に立つ経験も必要だろうということで、毎年開催しています。

今年の発表の様子

当日の様子はすべて YouTube Live にて配信していました。全編で4時間を超えるのですが、もしよければ御覧ください。
www.youtube.com
後日ひとりひとりの発表を切り分けたアーカイブ動画を公開する予定です。

今年は18人の子どもたちが発表をしてくれました。
どれもこれも工夫されているのはもちろんのこと、発表がとてもしっかりとしていて成長を感じる場面がとても多かったです。

その中でも、アイデアがすごいなと思った作品を紹介します。

①こんだて計画


彼女はよく自分でお弁当を作るらしいのですが、毎回何を作るか考えるのがめんどくさいと思っていました。それを解決するために、料理をレコメンドしてくれるアプリをScratchで作っています。
Scratchのおもしろいところは、できることがゲームだけにとどまらないところです。彼女はうまく作っているなと思いました。

② 目覚まし時計

この作品のおもしろいポイントは、ストップボタンを24回クリックしないとアラームが止まらないにも関わらず、ストップボタンがランダムに移動していくところです。これはアイデアの勝利です。


実はこの子は CoderDojo に一度も参加したことがありません。柏市で今年から始まった小学校でのプログラミング授業で体験して、そこからScratchにハマり自分で作品を作っていたそうです。
僕は今、柏メディア教育研究会という現場の先生方や教育委員会の先生方から構成される研究会に所属しているのですが、そこで今回のSPDに小学校から参加してくれる子がいれば嬉しいなという話しをしたところ、ある先生が推薦してくれて今回の発表へとつながりました。

これはすごく大きな事例でもあると思います。学校の授業でプログラミングを体験して、興味を持って自分でやり始める子がもっともっといるはずです。そういった子たちが学校という枠組みを飛び越えて、発表できる場所があるとすごくいいなと思っています。

Unity で作品を作った子どもたち

僕の会社でやっているPowerLabというスクールからも3人の子どもたちが発表してくれました。とは言っても、3人とももともと CoderDojo に来ていたので、ほぼDojoKidsと言えます。
3人は PowerLab でやった Unity を使った作品を発表してくれました。その中でも彼の作品は秀逸でした。


3D表現された迷路を作るカリキュラムでしたが、家で自分で作っていった結果、立体的な迷路を発表していました。僕らの想定していた枠を大きく超えてくるのはすごく嬉しいことです。


個人的におもしろかったのが、ある子どもの質問です。

今回はオーディエンスの質問のレベルもすごく高く、本質をつくようなものが多くてびっくりしました。また、盛り上がり度合いも今年のほうが上だったように思います。それは人数的なことだけでなく、会場の雰囲気がとても柔らかく暖かい空間だったこともです。

運営は大学生+高校生がほとんどやる

昨年のポストでは子どもたちの面しか書いていなかったのですが、今回はせっかくなので準備や運営についても書いておこうと思います。

CoderDojo Kashiwa の特徴として、学生が主体で運営している事が挙げられます。
今回の SPD も事前の準備のほとんどを学生がやっています。

デザイン編

CoderDojo Kashiwa のデザイン領域は僕と 北原(@Kitahara_048)が相談して作っています。SPDでは毎回ロゴを作っているのですが、今年は北原のデザインです。色合いも相まっていい感じになりました👍
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4つの色 = 4つのDojo を表しています。
実は、前段階ではだいぶ違うロゴを想定していました。しかし、なかなかいい具合に仕上がらず試行錯誤の結果ここに収まったという感じです。

また、今回は事前に招待状を作ったり、当日のパンフレットを作ったりもしています。ここでは今年からメンターになって高校生が活躍してくれました。

Web編

coderdojo-kashiwa.com
ここ2年ほど、CoderDojo Kashiwa のWeb周りは僕と米倉の2人で担当しています。今年のサイトは自分が作りました。今になってようやくBootstrapを理解したので、今年はレスポンシブ対応することができました。
このWebサイトも3時間くらいでサクッと作ったのですが、ペライチなサイトにしてはまあまあな出来かと思います。

映像編

CoderDojo Kashiwa には専属の映像チームがいます。ご覧になった方も多いかとは思いますが、昨年末には「あなたがDojoに来る理由はなんですか」というドキュメントも制作しました。今では CoderDojo Japan のWebサイトの上部に掲載していただいております。他の作品もたくさんあるので、ぜひチャンネル登録をしてくださると嬉しいです!
www.youtube.com

今年の作品は「CoderDojo というコミュニティ - 子どもから大人までが集う、新しい学びの場 -」というドキュメンタリー映像です。
CoderDojo という場所は子どもたちのためだけではなく、コンピュータという共通の趣味を持った多様な人たちが集う場所であるというのが僕の考えです。その中で自然発生的に”教える"・”教わる"といったことが起こります。これは、新しい教育の場であると考えています。
そんなことをテーマに作った6分に渡る映像です。ぜひ御覧ください。
www.youtube.com

今回の映像での一番の変化は、BGMです。
今まではインターネット上にあるフリーの音源を多用していたのですが、今回からはなんと手作りになりました。音大に通っている子が新しくチームにjoinしてくれました。映像にフィットした音楽が入ることによって、よりいっそうよい作品になりました。

音響編

今回の会場は麗澤大学プラザホールでした。音響設備も映像設備(プロジェクタ)も揃っている素晴らしい環境でしたが、Live配信をしたりする都合上、音響機材一式を私たちのチームが持ち込むことにしました。


個人で所有している機材の域を有に超えています。端的に言ってヤバイです。
今年も素晴らしい音響環境でイベントをすることができました。本当にありがとう。
喋っている側からすると、自分の声がいい音で流れると自然とモチベーションがあがってきます。とても気持ち良く話すことが出来ました。

また、会場の証明もいじっていてスポットライトがしっかりと発表者と司会にあたるように調整しています。


ディテールまでこだわって運営しようという、運営チームの心意気が素晴らしかったです。

まとめ

最終的には合計130名(発表者・スタッフ等含む)を超える皆様方にご参加いただき、本当に感謝しています。ご参加頂いた皆様、Live配信を見てくださった皆様、発表者の皆さん、その保護者の皆様、そして運営チームのみんな、本当にありがとうございました!お疲れ様でした!

イベントをまとめた映像や、発表者個人の映像なども随時公開していきますのでお楽しみに。2018年も、 CoderDojo Kashiwa を宜しくお願い致します!

日本語ラップシーンとプログラミング教育シーンが似ているというおはなし。

※このポストは Kichigai-Skack アドベントカレンダー 17日目用の記事になります。みんな計算機科学系の重めな記事書いてるから、箸休め程度にどうぞ。
qiita.com


僕は日本語ラップが好きだ。小学6年生の受験期にKREVAと出会ってから今に至るまで、ずっと好きだ。
僕の青春はKREVAと共にあったと行っても過言ではない。その影響から、日本語ラップシーンをしっかりとdigるようになってからそろそろ5年が経つ。
5年前というと、フリースタイルダンジョンや高校生ラップ選手権のようなイベントもまだできておらず、周りにラップ好きだったりHIPHOPのことがわかる友人などほぼいなかった。

僕が高校3年生の秋に、テレビ朝日フリースタイルダンジョンが放送されはじめた。それを機に日本のHIPHOPシーンはすごく盛り上がってきた。
今まで何も知らなかったような子たちが廊下で「昨日のダンジョン見た?」とか「R-指定ヤバイ」みたいな会話をしているのをよく覚えている。

僕にとってのもう1つの主軸がプログラミング教育である。プログラミングと出会ったのはKREVAと出会う少し前。
でも実際に教育までやろうと思ったのは高1の春なので、日本語ラップシーンをdigりはじめたのとあまり大差ない。
2020年にプログラミング教育が全国すべての小学校で必修になると言われてからこれまで、この界隈はかつてないほどの盛り上がりを見せている。
僕もいろいろな企業や学校・行政とコラボさせてもらう機会をいただき、プログラミング教育の普及推進に微力ながら一役買っているところである。

そんな僕が最近良く思うのは表題のとおり、「日本語ラップシーンとHIPHOPシーンは似ている」ということである。
なにを言っているんだこいつはという目で見られるかもしれないので、あくまでも私見であるということを文字を太にして書き加えておくが、ほんとに似ている部分が多い。
今回の記事はこれについてダラダラと書いてみる。

類似点①:カテゴリー内で見たときのマイナー性

これはどちらをdisっているわけではない。
音楽というカテゴリー全体でみたら、HIPHOPシーンはまだまだ小さいし市場規模も大したことないというのが現状だ。(最近は大きくなってきてはいる)
また、教育というカテゴリー全体でみたら、プログラミング教育シーンはまだまだ小さい。これは相対的な評価ではあるが、市場規模は最近かなり大きくなってきている。
2020年の教育大改革でまずやるべきは英語であると言われる方々は多いが、これはまさにシーンの大きさ重要性を物語っている。

類似点②:地元レペゼン感が強い

全体がそうというわけではないのだけど、プログラミング教育界隈には地元レペゼンしてるプレイヤーが一定数いる。
自分も柏をレペゼンしてるし、石巻とか那須・長野・金沢・大阪・福岡・沖縄などなど全国各地にいらっしゃる。これが結構おもしろい。
R-指定によると、

「レペゼンとは地元にとどまって東京の悪口を言うことじゃない。どこに行っても恥ずかしくない。」

ということらしい。(R-指定 vs CIMA)
【動画】フリースタイルダンジョンR指定vsCIMA 〜般若が登場する!?〜 – HIPHOPは人生を変えてしまう
最近だと地方のプレイヤーが東京(≒全国)で自分たちの実践だったり知見を共有する機会がすごく増えてて、そういうときに「○○(地名)から来ました」っていう自己紹介されると、一人で勝手に「おお、この人はレペゼン○○なんだな」とか思ってる。

類似点③:メジャーとアングラ

メジャーとインディーズ問題はHIPHOP文化とは切っても切れない関係だと思う。いきなりメジャーデビューしたら「あいつはセルアウトした」だの言われる文化怖い。
プログラミング教育界隈にはそんなことはないと思う。(中にはあるかもしれないけど)
ただ、確実にメインストリートを進む人たちとローカルを背負ってやってる人たちとに分けることができる。
上であげたレペゼン感じゃないけど、地元でコツコツと草の根運動的にやられている方々がいるからこそ、いまのこの盛り上がりがある。
自分もアングラ兼メジャーのひとりとして、改めて敬意を表したい。

類似点④:Zeebra さん的ポジション

いまの日本語ラップシーンにおける第一人者は言わずもがなZeebraだ。フリースタイルダンジョンのオーガナイザーであり、自身も伝説的なラッパーである彼の元には多くのラッパーたちが集ってくる。ダンジョンだって、漢さんとか般若さんを引きずり出してくるなんてことはあの人にしかできないだろうし、サイバーエージェントの藤田社長と組んで地上波で放送させるなんてこともあの人にしかできない。とにかく生ける伝説的なポジションにいて、シーン全体を先導する人はとても重要だ。

プログラミング教育業界でいうと、ここはやはり @abee2 さんだと思う。様々なコミュニティの方々から尊敬されていて、コンピュータや教育についての造詣が深く、子どもから大人まで多くの方が慕っている。もちろん自分もその1人。 @abee2 さんヘッズは多い。

類似点⑤:ブームではなく文化に残す。

ダンジョンの名勝負といえばやはり 晋平太 vs 漢 だろう。日本語ラップシーンに大きな衝撃を与えた試合だろうし、その後すべてのモンスターを倒して100万円をゲットしたという意味でもすごい。晋平太と漢の間にはMCバトルを超えた様々な事情があったわけで、それがラップという武器をつかってお互いにぶつかりあう姿はとてもかっこよかった。
その中で漢は

「OK, 俺はブームではなくて文化に残す。」

と晋平太にアンサーをするのだが、これはとても大切なフレーズだと思う。

いまの空前のラップブームはフリースタイルMCバトルが流行っているだけであって、日本語ラップシーンが盛り上がっているわけではない、という見方がある。たしかに、最近の若者はバトルの動画をYouTubeなどでよく見ているし、自分の実感としても今まで興味なかった人もラップ好きになってくれてるなと思う。でも、アーティストとして大切な音源やライブになかなかつながらないというのが現状だろう。次の動画ではRがダンジョンを辞めた理由について語っている。
www.youtube.com

バトルで名を挙げてから音源リリースしたりライブやったりするのがメインストリームであろう。
このままでは、「ラップバトル」という「ブーム」は続いても、「HIPHOP」という文化の発展にはならないのではないだろうか。
そういった懸念がいまのシーンには広がっている。

これは、いまのプログラミング教育シーンにもまったく同じことが言えると思っていて、いまこんなに流行っているのは2020年の学習指導要領改定が発表されて小学校でもプログラミングやる時代がくるぞーってメディアがいろいろと報道した結果なのだと思っている。そこに教育熱心な保護者や、プログラミングやコンピュータが好きな子どもたちが興味をもち、もともと細々とやっていたある意味アングラなプレイヤーたちが大きくしようとがんばっていった結果がいまの現状だ。確かに小学校段階でのプログラミングはようやくスタート地点に立てた。

でも、これはブームではなく文化につながるのだろうか。

あと1, 2年で確実にいまのようなブームは終わる。これは間違いない。そうなったときに、どれだけ影響力を保てるか、どれだけ重要なカテゴリーだと世間や有識者・関係者に思ってもらえているかは考えないといけないことだろう。
Creepy Nuts の「未来予想図」という曲は、ブームが去ったあとのシーンの様子が描かれている。
www.youtube.com

僕たちは、このブームを乗り越えないといけない。ブームが去ることは悪いことばかりではない。去るまでに何ができるか、去ったあとになにをするかを少しでも考えて、自分たちなりの未来予想図を描いておくことが重要だ。
自分たちはプログラミングが子どもたちにとっていいことだと少なからず思っているからこそ、いまこういった活動をしているのだ。
それがたかだかブームが去ったくらいで聞き入れてもらえなくなるというのは、悲しい。

  1. まとめ

類似点はけっこういろいろあると思うし、まったく別ジャンルのシーンの様子をこうやって見られるのはおもしろい。

ブームではなく文化に残す。

漢さん、かっこいいこと言うな。
日めくりカレンダー、来年もだしてくれないかな。
https://www.amazon.co.jp/dp/4864941327/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_VtOnAbR8XV7GD

日本語ラップシーンもプログラミング教育シーンも、それぞれ奥深いしおもしろい人たち多いし、いまホットだから覗いてみていいと思う。

以上、4000字近い駄文でした。

DojoCon Japan 2018 をやりましょう!

この記事は DojoCon Japan アドベントカレンダー 10日目の記事です。
adventar.org

DojoCon Japan 2017 が終わった直後にこのブログに感想を書いてたので、まとめについては以下の記事をどうぞ。
mjk0513.hateblo.jp

せっかくなので、来年度の話を少し書いてみます。

DojoCon Japan 2018

2017年度の懇親会で、来年度のDojoConJPは関東圏での開催をしようという話になりまして、その2週間後には DojoCon Japan 2018 キックオフミーティングが大宮の6Fで行われました。
ここで、来年度の実行委員長は自分が務めさせて頂くことが決まりました!
皆様改めましてどうぞよろしくお願いいたします🙏


www.instagram.com

※大真面目な会議を終えた後に開催された懇親会の様子です。安川さんのインスタより。

やりたいこと

個人的に関東圏での開催はかなり重要な意味を持っていると思っています。これは別に東京に近いとかっていうことではなく、関西圏の CoderDojo コミュニティに比べ関東圏は横のつながりがそこまであるわけではないのではないかと思う部分が多々ありまして。ベタベタな関係性になるというわけではないですが、もう少しつながりがあってもいいのかなと。
DojoConJP という共通のゴールにむかって、関東圏を中心に CoderDojo コミュニティが盛り上がっていければいいのかなと思います。

それと同時に、関西の皆さんが作り上げた DojoConJP の文化をうまく継承しつつ、発展させていければいいのかなと考えています。
まだ具体的な内容はなにも決まっていないですが、共有できるよう頭の中を整理していければいいかなと。

DojoCon のいいところ

奈良・生駒の若林さん(@kwaka1208)と話していたことですが、「全国レベルのオフ会」になっているのがいいところだなぁと思います。
普段はFacebookTwitterなどオンラインでしか会ったことない人たちとオフラインな場所で会うと、仲の良さみたいなものがすごく上がるし、その後のオンライン上でのやりとりもすごくスムーズになります。こういう機会を提供できる場所がDojoConです。参加されるすべての人にとって、新しい発見ができるとすごくいいと思います。

最後に...

来年の開催に向けて、これからがんばっていきますので、全国のコミュニティの皆さんよろしくお願いいたします!

DojoCon Japan 2017 まとめ

dojocon2017.coderdojo.jp
CoderDojoの祭典 DojoCon Japan が今年も開催された。昨年に引き続き参加したのでいろいろとまとめておきたい。

前日 11月3日(金)

CoderDojo Foundation の Community Lead であるRossからインタビューを受けた。
日本のCoderDojo(一般社団法人CoderDojo Japan)はCoderDojo Foundationと正式にRegional Bodyを締結しているので、FoundationがJapanになにができると思うか、各DojoがFoundationにしてほしいことはあるか、など話は多岐にわたった。
Rossとは昨年のDojoCon Japanで会っていたけど、そのときは全く英語が喋れずコミュニケーションを取ることができなかった。
でも、今年はかなり英語ができるようになっていた(と、自分では思っている)ので、かなりいい感じに受け答えできたと思う。Rossからも「去年より話せるようになってるやんけ」的なことを言われて嬉しかった。
サンフランシスコに行ってから、英語を話すということに対するハードルががくっと下がった気がする。Uberの運転手と話したり、SIMカードの交渉をしたりと英語を話す機会が多かったから当然っちゃ当然なんだけど、それと同時にモチベーションが上がっている。このままがんばって英語マスターできるようになろう。


宿泊は小学生のときに通っていた塾で一緒だった友人が家に招いてくれたのでかなり助かった。久々に会ったけど元気そうでなにより。今回はどうもありがとう。


当日 11月4日(土)

ついにDojoConがスタート。

今年のテーマは「つながる Dojo to Dojo」。去年のDojoConから今年にかけて大幅にDojoが増えた。現在ではすでに100箇所を超えている。
それぞれのDojoの関係者がつながる機会、それがDojoCon。いままでFacebookなどのSNSだけでしか知らなかった人と実際に会えるのはおもしろい。奈良・生駒Dojoの若林さんと同窓会みたいだねという話をしてた。その通りだと思う。ほんといい機会だ。

基調講演


基調講演はCoderDojoさいたまの橋爪さん。今年出版された「はじめてのプログラミング」の裏話を含みつつ、橋爪さんが思うプログラミングを学ぶ理由やCoderDojoについてなどのお話がたくさん聞けた。かっこいいの一言に尽きる。
http://amzn.asia/8NcMKDc

僕のセッション

2年連続で登壇させてもらった。今回は「柏市教育委員会とCoderDojo kashiwaの連携について」という内容。登壇資料は以下からどうぞ。
speakerdeck.com

20分で話すには内容をつめこみすぎたなーと反省してる。途中かなり早口になってしまったのを自覚するレベルには早口だったな...
先生たちがScratchを使って教材を自作するのはほんといいと思う。

CoderDojo創始者のJamesの話

CoderDojoの創始者であるJames Whelton がスペシャルゲストとして来てくれた。どういう過程でDojoができたのか、どのような未来に向かうのかについてのトークはCoderDojoコミュニティに関わる者としては必聴だった。

プログラミングコンテスト

一次予選を突破したNinjaたちが最終プレゼンをしてくれた。まーじでレベルすごすぎてびっくりした。
正直年間すごい数のScratchの作品見てるし、ScratchDayとかでもかなりおもしろくレベルの高い作品を見てるけど、今回のは更に度肝を抜かれた。
デザイン + 機能 の両方をしっかりと設計している作品は素晴らしい。
最優秀賞は @yuki384love さんでした、おめでとうございますー!


CoderDojo Japan の理事に就任

DojoConで発表されたとおり、11月3日付けで一般社団法人CoderDojo Japan の理事に就任致しました。これからも全国・全世界のCoderDojo コミュニティの皆さんがスムーズに運営できるよう頑張ってまいります。よろしくお願いいたします!

詳細は後日CoderDojo Japanから公式発表されますので、暫くお待ち下さい。

来年のDojoConについて

懇親会の席で、関東圏のメンバーと来年は関東でやるぞと宣言してしまった。

どのようなイベントになるかどうかはまったくわからないし未知数だけど、CoderDojo コミュニティにとってよりプラスになるようなものにはしていきたい。あと、もっと学生に関わってほしい。一緒に作っていきましょう!よろしくお願いします。

11月5日(日)

DojoConも無事に終わり、Foundationのメンバーと京都観光。
個人的には8年通っている学習院の発祥の地に行けたのがよかった。あと、伏見稲荷も初めて行ったので、鳥居の数に圧倒された、


夕食はみんなで回転寿司に行ったんだけど、席が空いていなくて別れて座ることに、その結果、James + Ross + 僕 という謎なメンツになった。

回転寿司のシステムを英語で教えるのはともかく、この魚がなにか尋ねられてもまったくわからなかったのがきつかったなぁ。
eelってウナギなんだ。Google翻訳ありがとう。
でもそれ以外の話は結構弾んだ。明日からの東京観光でなにを見ておくべきかとかについていろいろ話した。


そんなこんなで今年のDojoConは終わった。今は京都のホテルでこのブログを書いている。
いやー本当に楽しかった。このコミュニティはいい。おもしろすぎる。

来年は関東でお会いしましょう、皆様ぜひ遊びに来てください。

柏市長選挙のまとめサイトを作った話

2017年10月22日は全国的に衆議院議員総選挙だったけど、実は同時に柏市長選挙も行われてた。
今回の市長選挙は完全に衆院選の裏に隠れてしまっていたので、どうにかみんなに知ってもらえないかと思いサイトを作った。

kashiwa-vote.org

やろうと思ったきっかけ

japanchoice.jp
このサイトを見て、これの柏市長選版あったらいいよなと大学への登校中に思ったのがきっかけ。
そこからなんとなく頭のなかで実装したい機能とデザインを考えて、次の日の朝までにリリースしてやろうと決めた。
ちなみにその日は夜遅くまで会議があって、実際に作業に移れたのは22時を過ぎてからのことだった。

作った機能

主な機能は以下の通り。

  • 3候補の選挙公報から公約を抜き出して掲載
  • 市内の投票所一覧をGoogle Map上にマッピング
  • 投票所番号を入力するとGoogleMap上に投票所を表示
  • 投票所情報をAPIとして公開
  • 得票数をリアルタイムで更新・表示

それぞれ作ってみての雑感を書いておく。

公約の掲載

柏市役所のホームページで選挙公報のPDFが公開されてたので、こちらから情報を取得。
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/230100/p043294_d/fil/senkyokoho.pdf
PDFそのものがモノクロだったので候補者の顔写真も残念ながら白黒になってしまった...
これ、テキストが選択できなかったのですべて手作業で移植した。これがめんどくさかった。

投票所一覧をGoogleMap上にマッピング

drive.google.com
マップ自体はここで見られる。
元データは同じく市役所のHPから。
www.city.kashiwa.lg.jp
ここには投票所番号と住所・建物名が記載されていたので、ひとまずこれをすべてGoogleスプレッドシートにまとめた。
その後、GoogleMapにスプレッドシートのデータをインポートしてマッピングしたが、Googleマップに登録されていない建物名とかがあって結構大変だった。
この作業によってGoogleマップ上に2つの近隣センターが追加された笑

投票所番号を入力するとGoogleマップ上に投票所を表示

どうせやるなら情報まとめるだけじゃなくて何かしらのインタラクションつけたいよねってことで作った機能。
本当ならこれもスプレッドシートから情報持ってきたかったんだけど、とにかく急いでたのでデータベースを作ってそこから情報を持ってくるようにしてしまった。技術的負債...
これもGoogleMapAPI使って、住所を検索させてその情報を表示させてる。

ここまでの結論として、Googleは神。
このサイトはGoogleのサービスなかったら成り立ってない。ありがとうGoogle

投票所情報をAPIとして公開

http://kashiwa-vote.org/api/
↑で書いた投票所一覧と個々のデータをJSON形式のAPIとして公開した。
オープンデータもどき。
まだ緯度経度情報を更新していないので、返ってくるデータが0なんだけどそこはあとで対応する。

得票数をリアルタイムで更新・表示

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これも手作業。選管がWeb上で公開してる情報をもとに手入力。さすがにHTMLにベタ書きではないけど。
本当は開票率を表すプログレスバーも作ってたんだけど、まさかの開示されないという。

と、ここまでの作業 + ドメイン取得と移管を 22時から4時くらいまでで終わらせた。
ちなみに全体で使ってるのはBootstrapで、サクッとそれなりのサイトつくるときにはほんと便利なフレームワークだなと改めて思った。
大方のユーザはモバイル端末から見るだろうからレスポンシブ対応はマストだと思ってたので、ほんとお世話になりました。

世間の反応

Facebookに投稿したところ結構みんなシェアしてくれた。友達じゃない方もシェアしてくれたみたいでありがたい限り。
記事も出た。
kashiwa-times.jp

Googleアナリティクスを使ってデータ取ってたのだけど、23日の時点では以下の通り。
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即席で作ったものにしてはなかなかのインパクトかな。1000ユーザ超えたのは嬉しい。

この後どうするか

自分が柏市に住民票を置いている限り(=柏市長または市議会議員選挙への選挙権がある限り)は続けようかと思う。
これはあくまでも自分の趣味と捉えるくらいがちょうどいいな。変に大きくするとめんどくさそう。
というわけで、趣味の範囲内でドメイン代も払って細々と続けていく。
3日後くらいにはいまのページをアーカイブページに移行させて、トップページとかもわかりやすくなっているはず。
あと法律周りが調べてもうまく出てこないのでもう少しリサーチしたほうがいいかもしれない。

とにかく、見ていただいた皆様ありがとうございました。
地方選挙こそ身近に感じるべきものなので、みんな投票行きましょうね👍

サンフランシスコ滞在記Day8:AltSchool, DG717

8日目です。もうそろそろ終わる。

AltSchool

AltSchoolとは元Googleの社員の人が作った新しい形のシリコンバレー流な学校。
wired.jp
この記事を前に読んだときから、すごく見てみたいと思っていた。たまたま従兄弟がこの学校の生徒ということもあり、連絡をとって交渉してもらったところ運良く見学OKがでた。
普段はなかなか外部の人間の見学は許可してないらしく、とてもラッキーだった。


学校側から、子どもたちの写真はSNS等にあげないでくれと言われているので、詳しい話は後日自分のやってる勉強会で報告しようと思いますが、とりあえず今まで見たことのないスタイルの学校だった。
少人数教育で、1クラス8人〜12人くらい。朝の会で子どもたちは自分が今日何に取り組むかについて発表する。この日のテーマはSTEAMだったので、それをがんばると言ってる子が多かった。
ChromeBookGoogle Documentを使ってエッセイを書く授業を見たり、STEAMの授業では子どもたちが川渡り問題をプログラムで解決してたりと、かなり先進的なテクノロジーの使い方をしている様子を見れた。
驚いたのが、みんなタイピングがとてもはやいこと。小学5年生の女の子は自分と同じくらいタイピングできてて、どうしてできるのか聞いたら「ずっと家でタイプしてるからね」とのこと。この学校では、小学校低学年はタブレットを、小学校高学年から中学生はChromeBookを使っている。
とても丁寧にいろいろ説明してくれた先生方、ありがとうございました。大変勉強になりました!

DG717

Digital Garageという日系企業がやっているコワーキングスペースDG717にお邪魔した。
www.garage.co.jp
サンフランシスコにある唯一の日経コワーキングスペース
いろいろな人にあったほうがいいぞと言われていた外村仁さんにお呼ばれして、シリコンバレーの動向をキャッチアップする勉強会にも参加させてもらった。
日本に帰ってもいろいろなことができそうで、すごくいい時間を過ごすことができた。ありがとうございました!


風邪を引いた

最後の最後で風邪引いた。DG717を出たあたりから本格的にやばくなってきたので、この日はすぐに帰って寝た。
僕のサンフランシスコ一人旅はこれにて終了。SFOからNRTまでは11時間超えのフライトだけど、太陽フレアがこのタイミングでくるとはなかなかにエモい。無事に帰れることを願う。