また1からこつこつと

最高はひとつじゃないと信じてまたがんばります。

高校で講演(授業)してきた

一昨日、今年はじめての石巻に行ってきました。目的は石巻にある高校での講演。普通大学生が高校生に授業することはあっても、高校生が高校生に授業をすることは無いんじゃないですかね。

さて、今回話したのは僕と同じ17歳の高校2年生20人。これがまたやりづらい。普段大人に向かって話すことが多いけど、その時は子ども目線でみた大人への話をすればよいので何も難しいことではない。小・中学生に向けて話すときは少し上のお兄さん的目線で話せばいいので、これも難しいことではない。だけど同い年の子へ話すという体験は初めてだったのでなにを話していいかわからなかった。みんなしっかり話を聞いてくれるか不安で不安でならなかった。

先生に相談したら、自由にやってくれて構わないと言う。

なんとか考えてひねり出した僕のプランは以下のとおり。

  1. 「教育×IT」のはなし
  2. 「地域×IT」のはなし
  3. 僕がつらつらと喋ってもおもしろくないので、グループワークをする

さて、ここからは1つ目と2つ目について少し書いていこうかな。

教育×ITのはなし

そもそも教えるとはなんだろうかという話をした。グループワーク①では「教えるとはなにか?」というテーマでグループディスカッションをしてもらった。出てきた意見を掻い摘んで紹介。

  • 知識を与えること。知識を共有。探求、共感。
  • 意欲を掻き立てる手伝いをする。目標を達成させるための手段。
  • 同じ目線にたつ。
  • 理解しておく必要がある
  • 自分の知識や能力を相手に伝えて、活かしてもらう。
  • (教員)それぞれの人間性が問われること。
  • 自分の意志や能力を相手に得てもらえるように話たりする。

個人的にいいなと思ったのは、「同じ目線にたつ」というのと「人間性が問われる」という意見。特に同じ目線にたつというのは、このワークのあとに話そうとしていたことにつながってくることだったのですごくよかった。

続いて、グループワーク②:「育てるとはなにか」についてディスカッション。生徒たちからでた意見は以下のとおり。

  • その人の能力を今よりも向上させるため手助けをすること
  • 与える
  • 人間性をより高め、それをよりよいものにする
  • 「教える」ことより責任を持つ行為
  • そのものが成長できるように必要な物を与える

こちらは何かを与えるといったことが多かった。そしてこれらを踏まえて「教える」と「育てる」ことの違いを考えた。教育という言葉はこれら2つの意味を包括しているんだよと。

そして、ここからが僕のトークパート。現在の教育には教える側に「学ぶ」という概念が少なすぎる。これをメインに話した。現状だと生徒は生徒、先生は先生という枠で固まりすぎているし、先生→生徒という一方通行の矢印でしかない。しかもそれはただの「知識の伝達」だけでしかない。そうではなく、先生⇔生徒のような関係があってもいいだろうというのが僕の考え。

上記のことを達成するためには、教え手も学び手も素直になることが求められます。つまり、グループワーク①で出してくれた「同じ目線にたつ」ということが重要なのです。

このような学びを実際に展開しているのがCoderDojoKashiwaであり、プログラミング学習を通じて教え手も学び手もよい関係が築けているのだというまとめかたをしてみた。IT要素が少し薄かったと反省。

地域×ITのはなし

こちらは時間の関係上あまり深くは話せなかった。地域と書いたが実際には「つながり」をテーマにした話で事例として地域のことをはなした感じ。

これから先、なにをするにも一番大事なのは人と人とのつながりである。そしてそのつながりを、私たちの社会の最小単位である自分が住んでいる地域に着目して考えてみる。

ここで最後のグループワーク③:あなたが住んでいる地元をPRするときに一番大切なことはなにか?

グループで考えてもらい、口頭で発表してもらった。

  • SNS等をつかった情報発信
  • 地域のアピールポイントをしっかりと定める

などなどいろいろでてきましたが、ここで僕が伝えたかったのは「地域PRをするときの大前提は、そこに住んでいる人たちが自分たちの地域のことを好きでいるかどうか」ということ。

なにか地域でやりはじめたいと思ったら、地域にあるコミュニティに身をおいてみる。そうするとあれよあれよといろいろな人たちとつながることができる。

そんな話をしてきました。(ここの部分はあまりうまい導入の仕方ではなかったなと反省しております。次こういった機会があるならば修正する必要がありますね。)

 

まとめ

まとめとして話したのは3つ。

  1. 思いついたら即行動してみること。チャレンジすることを忘れない。
  2. チャレンジした結果失敗しても構わない。

すげーありきたりな言葉しか言えなくて申し訳ない感じがする。でも高校生でありながら高校生に授業をすることだって僕にとってのチャレンジだから、ぜひみんなにも飛び込んで欲しいという話をした。

 

話して思ったこと

石巻の高校生と東京千葉の高校生って全然ちがう。正直行く前までは話を聞いてくれないだろうと思っていたけど、一番ヤンキーっぽい子がすごく真面目な話をしてくれたり、みんなしっかりメモしながら聞いてくれるし。グループワークもしっかりやってくれるしで、めちゃくちゃやりやすかった。震災というものが乗っかっているからかなぁと邪推してみたり。わからないけどね。

あともう少し話し上手にならないと行けないと思った。というかもうちょいしっかり準備しないとまずいですね。

収穫も多かったけど反省もそれなりに多かった、今回の石巻出張でした。

 

(※私は交通費さえ出れば全国各地どこにでも行きますので、ご要望があればなんなりとお申し付けくださいw)