学校を取り巻くIT環境 "世間"と"生徒"のギャップ
ほぼ自分のFacebookからの抜粋になりますが...
先日ある場で電子黒板の利用について民間で推進してる人の話を聞く機会があった。
その人は
「学校の先生が使いこなすということは現状難しい。であれば生徒が先生に教える逆の形が望ましいのではないか」
とおっしゃった。
確かに一般的には生徒のほうがITリテラシが高いとされている。
www.nhk.or.jp
このような取り組みが行われるのもそういったある種"期待"があるからだろう。
でも、現実はそうではない。
生徒のITリテラシーが高いなんて誰が言い始めたのかわからないけど、少なくとも僕のいた高校ではそんなことなかった。
むしろ、先生も生徒も基本的に同じ。
確かにほとんどの生徒はスマートフォンを持っている。
が、何に使っているかというと
がほとんどだし、試験範囲を写真に撮るとかっていうことくらいしかやってない。
完全に"機械に使われてる"形だ。
しかもスマートフォンしか使ってないのでパソコンの使いかたがわからない生徒も多い。
高校3年生でMicrosoft Officeが使いこなせない生徒、多分全体の8割くらいいるんじゃないかな。
複雑な問題に対して複数のツールを使って解決できる子が何人いるだろうか。
どうみたってこんな状況で生徒が先生に教えられるはずなんてないよなと。
もちろん中にはリテラシーが高い生徒もいる。びっくりするくらい使いこなしてる子もいるけど、じゃあその子にしわ寄せがすべて行ってしまうのはどうだろう。
自分はそっちがわの人間だったからよく分かるけど、ITに強いってだけでいろんな仕事を頼まれすぎる。
まったく知らない分野のこと(僕だったら映像編集とか音声編集、Photoshopでデザイン等)を「どうせこれもできるでしょ!」みたいな感じで頼んでくる。
相手に悪意が無いだけに悪質だ。
学校は生徒のリソースをタダで使えると勘違いするのはそろそろやめたほうが良い。
でも、だれも学ぼうとしないし、学ぼうという意識がある先生も結局忙しくてそこまで手が回ってないのかな。