また1からこつこつと

最高はひとつじゃないと信じてまたがんばります。

Special Presentation Day 2017 まとめ #CDKSPD17

※この記事は CoderDojo アドベントカレンダー 24日目の記事でもあります。
adventar.org

12月23日に開催した CoderDojo Kashiwa Presents Special Presentation Day 2017 の様子をレポートします。今年もたくさんの作品が発表されました。
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↑個人的にお気に入りの一枚

Special Presentation Day とは?

CoderDojo Kashiwa が中心となって開催している、子どもたちのための作品発表会です。1年に1度、毎年12月末に開催しています。
coderdojo-kashiwa.com

2014年から初めたこのイベントですが、今年で4回目を迎えました。

柏市周辺のことを東葛地域といいますが、東葛地域にある5つのDojo(CoderDojo Kashiwa, Kashiwa-no-ha, Kashiwa-Shounan, Minami-Kashiwa, Nagareyama)に来ているNinjaたちが作った作品を発表します。
私たちは、ただ作品を作るだけでなく自分の言葉で発表することが大切だと考えています。日々のDojoでも会の最後に発表の時間を設けていますが、しっかりとした舞台に立つ経験も必要だろうということで、毎年開催しています。

今年の発表の様子

当日の様子はすべて YouTube Live にて配信していました。全編で4時間を超えるのですが、もしよければ御覧ください。
www.youtube.com
後日ひとりひとりの発表を切り分けたアーカイブ動画を公開する予定です。

今年は18人の子どもたちが発表をしてくれました。
どれもこれも工夫されているのはもちろんのこと、発表がとてもしっかりとしていて成長を感じる場面がとても多かったです。

その中でも、アイデアがすごいなと思った作品を紹介します。

①こんだて計画


彼女はよく自分でお弁当を作るらしいのですが、毎回何を作るか考えるのがめんどくさいと思っていました。それを解決するために、料理をレコメンドしてくれるアプリをScratchで作っています。
Scratchのおもしろいところは、できることがゲームだけにとどまらないところです。彼女はうまく作っているなと思いました。

② 目覚まし時計

この作品のおもしろいポイントは、ストップボタンを24回クリックしないとアラームが止まらないにも関わらず、ストップボタンがランダムに移動していくところです。これはアイデアの勝利です。


実はこの子は CoderDojo に一度も参加したことがありません。柏市で今年から始まった小学校でのプログラミング授業で体験して、そこからScratchにハマり自分で作品を作っていたそうです。
僕は今、柏メディア教育研究会という現場の先生方や教育委員会の先生方から構成される研究会に所属しているのですが、そこで今回のSPDに小学校から参加してくれる子がいれば嬉しいなという話しをしたところ、ある先生が推薦してくれて今回の発表へとつながりました。

これはすごく大きな事例でもあると思います。学校の授業でプログラミングを体験して、興味を持って自分でやり始める子がもっともっといるはずです。そういった子たちが学校という枠組みを飛び越えて、発表できる場所があるとすごくいいなと思っています。

Unity で作品を作った子どもたち

僕の会社でやっているPowerLabというスクールからも3人の子どもたちが発表してくれました。とは言っても、3人とももともと CoderDojo に来ていたので、ほぼDojoKidsと言えます。
3人は PowerLab でやった Unity を使った作品を発表してくれました。その中でも彼の作品は秀逸でした。


3D表現された迷路を作るカリキュラムでしたが、家で自分で作っていった結果、立体的な迷路を発表していました。僕らの想定していた枠を大きく超えてくるのはすごく嬉しいことです。


個人的におもしろかったのが、ある子どもの質問です。

今回はオーディエンスの質問のレベルもすごく高く、本質をつくようなものが多くてびっくりしました。また、盛り上がり度合いも今年のほうが上だったように思います。それは人数的なことだけでなく、会場の雰囲気がとても柔らかく暖かい空間だったこともです。

運営は大学生+高校生がほとんどやる

昨年のポストでは子どもたちの面しか書いていなかったのですが、今回はせっかくなので準備や運営についても書いておこうと思います。

CoderDojo Kashiwa の特徴として、学生が主体で運営している事が挙げられます。
今回の SPD も事前の準備のほとんどを学生がやっています。

デザイン編

CoderDojo Kashiwa のデザイン領域は僕と 北原(@Kitahara_048)が相談して作っています。SPDでは毎回ロゴを作っているのですが、今年は北原のデザインです。色合いも相まっていい感じになりました👍
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4つの色 = 4つのDojo を表しています。
実は、前段階ではだいぶ違うロゴを想定していました。しかし、なかなかいい具合に仕上がらず試行錯誤の結果ここに収まったという感じです。

また、今回は事前に招待状を作ったり、当日のパンフレットを作ったりもしています。ここでは今年からメンターになって高校生が活躍してくれました。

Web編

coderdojo-kashiwa.com
ここ2年ほど、CoderDojo Kashiwa のWeb周りは僕と米倉の2人で担当しています。今年のサイトは自分が作りました。今になってようやくBootstrapを理解したので、今年はレスポンシブ対応することができました。
このWebサイトも3時間くらいでサクッと作ったのですが、ペライチなサイトにしてはまあまあな出来かと思います。

映像編

CoderDojo Kashiwa には専属の映像チームがいます。ご覧になった方も多いかとは思いますが、昨年末には「あなたがDojoに来る理由はなんですか」というドキュメントも制作しました。今では CoderDojo Japan のWebサイトの上部に掲載していただいております。他の作品もたくさんあるので、ぜひチャンネル登録をしてくださると嬉しいです!
www.youtube.com

今年の作品は「CoderDojo というコミュニティ - 子どもから大人までが集う、新しい学びの場 -」というドキュメンタリー映像です。
CoderDojo という場所は子どもたちのためだけではなく、コンピュータという共通の趣味を持った多様な人たちが集う場所であるというのが僕の考えです。その中で自然発生的に”教える"・”教わる"といったことが起こります。これは、新しい教育の場であると考えています。
そんなことをテーマに作った6分に渡る映像です。ぜひ御覧ください。
www.youtube.com

今回の映像での一番の変化は、BGMです。
今まではインターネット上にあるフリーの音源を多用していたのですが、今回からはなんと手作りになりました。音大に通っている子が新しくチームにjoinしてくれました。映像にフィットした音楽が入ることによって、よりいっそうよい作品になりました。

音響編

今回の会場は麗澤大学プラザホールでした。音響設備も映像設備(プロジェクタ)も揃っている素晴らしい環境でしたが、Live配信をしたりする都合上、音響機材一式を私たちのチームが持ち込むことにしました。


個人で所有している機材の域を有に超えています。端的に言ってヤバイです。
今年も素晴らしい音響環境でイベントをすることができました。本当にありがとう。
喋っている側からすると、自分の声がいい音で流れると自然とモチベーションがあがってきます。とても気持ち良く話すことが出来ました。

また、会場の証明もいじっていてスポットライトがしっかりと発表者と司会にあたるように調整しています。


ディテールまでこだわって運営しようという、運営チームの心意気が素晴らしかったです。

まとめ

最終的には合計130名(発表者・スタッフ等含む)を超える皆様方にご参加いただき、本当に感謝しています。ご参加頂いた皆様、Live配信を見てくださった皆様、発表者の皆さん、その保護者の皆様、そして運営チームのみんな、本当にありがとうございました!お疲れ様でした!

イベントをまとめた映像や、発表者個人の映像なども随時公開していきますのでお楽しみに。2018年も、 CoderDojo Kashiwa を宜しくお願い致します!